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走行中にエゾ鹿がぶつかってきた!  まさか本当にシカと交通事故を起こすなんて、、。 道東 北海道

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 幸い車の損傷は少しで、けが人もなくすみましたが。

 道東に住むようになってシカをあちらこちらで見かける毎日です。地元の人からは、「シカが飛び出してくるので、明け方夕方は70km以上で走らない方がいいよ」と忠告されていました。

 

 シカがぶつかってきた時刻は、夜の9時少し前。場所は、阿寒ICから釧路市内に向かう途中の比較的交通量の多い道路。釧路空港のそばです。

 

 札幌から根室に車で帰る途中の出来事でした。「車の隊列ができていて、70kmも出していないはず」と主人は言います。

私は助手席で眠っていて、突然のバキン!という音で目が覚めました。

 

音のしたと思われる右の方を見るとサイドミラーが閉じています。ミラーからヒモのようなものが垂れ下がっているのが見えました。主人の運転する車は何事もなかったかのように前の車について走っていました。

「どうしたとー?」(普段は博多弁です)と思わずで主人に聞くと、主人は呆然としていて「何かがぶつかってサイドミラーがバキンと音がして壊れた」前を向いたままうわずった声で、お漏らしでもしているのかと思うような声で返事をしました。

 

「何かが当たってサイドミラーだけが壊れる? 対向車のミラーとぶつかったの?」

「いやそんなはずはない。対向車が石を飛ばしたのかもしれない」

「でも、このまま走り去るのはよくないっちゃない?」

「そうだな。現場に戻った方がいいよな」

 と主人はそこでいつもの声に戻り、車をUターンさせました。事故から2〜3分だったでしょうか?

 

 現場と思われる場所にひき返してみるとドアミラーの破片と思われるものが道路のセンターライン近くに落ちているだけで、車も止まっていなければ、人が倒れている気配もありませんでした。

 

「70kmぐらいで、前の車にちゃんと間隔をあけずについて行きよったから、人を跳ねるはずがない! また、ちゃんとアラームも作動させていたので対向車線にはみ出しているはずがない!」と落ち着きを取り戻しかけていた主人が興奮してきました。

「対向車も近寄ってきたわけではないのなら、もしかしたら対向車の荷物が落ちてきてドアミラーに当たったっちゃない? とにかく警察に届けよう」

 

グーグルマップで近くの交番を検索し、運転すること10分。釧路市街の交番につきました。

交番に入ると中には誰もおらず、おまわりさんはパトロール中のようです。目の前の机の上に電話機がありました。受話器を取るとボタンも押すことなく釧路警察署に繋がりました。電話口に出られた方に事情を説明し終わると、「パトカーを今から戻しますので、交番の中で待っててください」とテキパキとした返事。

 

受話器を置いた私は外に出ました。車を見てびっくり! 

 

ドアミラーから後方部分のドアーが前後2枚とも凹んでいるのに気づきました。後ろには塗料のようなものはっきりと付着していました。

 

⬇︎後輪の上部の凹みにびっくり。     ドアミラーカバーがなくなってます。⬇︎

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「当て逃げ?」

 

しかし、車に乗っていた私も車同士がぶつかったような音はしなかったと思い直しました。ただ、私は眠っていたし、、、主人は呆然となってしまい、記憶は確かではないです。

 とにかく、パトカーが交番に帰ってくるのを待つことにして、待つこと20分。

 

帰ってきたおまわりさん2人が車をみて、「これは塗料ではなく、泥ですね。そして泥と一緒に車に茶色の毛がついているので、シカがぶつかったものと思われます。」と一発解決。「シカがぶつかってきたという事故証明を書いときますね」とあっさり終了。

 

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おまわりさんお二人は、お疲れの中、親切にも話を続けてくれました。

 

「九州から来られたのですか。道東の道路ではとにかくシカに注意してくださいね。今回はおそらく道路を横断しようとしたシカが真横からぶつかってきたと思います。シカは頑丈ですからこれくらいの衝突では怪我もしません。シカより車の方が弱いこと多いですよ。私どもにこの事件の連絡があった時は、私どもはシカへの衝突事故現場から戻ってきているところでした。その事故はもっと阿寒ICよりでしたが、その車は走行不能となり、レッカー車を呼ぶ羽目になっています。今回は軽微でよかったですね。もし横切ろうとしたシカが、もう1メートル前にきていたら、フロントガラスを割って車内に飛び込んだかもしれず、よかったですね。フロントガラスから飛び込んだシカで運転手さんが亡くなった事故もありましたから」

 

                  ” 鹿が フロントガラスを破って 飛び込んでくる? ”

 

私どもは、ラッキーだったようです。

 

 道東への旅行者の方、十分に気を付けてください。

 

 

では、また