外観も入り口も「地味な美容室のようね」と私も思います。しかし中標津の街の雰囲気に溶け込んでいました。
ここへは根室中標津空港から車で10分。根室市郊外からだと車で1時間。根室方面からこの空港への道路沿いにあります。
根室市郊外で暮らすようになってから1年が経ちましたが、地元の方から何度かこのお店をすすめられていました。
でも、「この田舎で、フレンチを食べてもねー。美味しい魚介類を地元の方からたくさん頂いているのでわざわざ魚料理を食べに行こうとは今は思わないしー。お肉だったら、どうせ本州のお肉だろうから、東京や福岡のお店の方が美味しいだろうしなー。そのうえこの歳になると脂っこいのは受け付けないしー。」
と、何度もお店の前を車で通ってはいたのですが、訪れてはいませんでした。
しかし先日、夕張の「味道広路(あじどころ)」の大将から勧められ、「本当に美味しいのかしら」という好奇心がわいたので、予約を入れました。(完全予約制で、土日だとかなり前から予約しないと無理のようです)
ディナーは「おまかせ」のみで、8,600円でした。
私たちは、3人で飲み物も頂いて31,000円でした。
(ランチも 4,000円で「おまかせ」のみのようです。)
前菜後の感想はこれ。
「1年間を無駄に過ごした気分。人に勧められたのだったら、1回は来るべきだった。固定観念は持つべきでないとは頭ではわかっていたのに〜。」
タイトルに記したように、「この店での食事だけのために、わざわざ飛行機でやってくる人がいる」ことは誇張された噂でもなく、本当のことだと思いました。(そういう方はブログなどには書かない方が多いとのこと)
感想をまとめると
「この田舎でこんな美味しいフレンチのお店があることに感謝。地元の魚介類をこうやっていただくとさらに美味しい料理になることを教わったことに感謝。北海道のお肉がとても美味しいということを知ることができて感謝。また、野菜なども道東には美味しい食材があることを知ることができて感謝。そして、大切なことですが、東京の約3分の1の料金に設定してあることに感謝。最後に、次の日に胃がもたれないことに感謝。」
となります。
付け加えると、カジュアルな服装が似合うので、普段着で落ち着いて食事が出来ます。
また、主人はご飯よりもパンが大好きで、パンにうるさいのですが、自家製パンの美味しさにも驚いていました。
店内には、ランチの時には利用されると思われるカウンターとテーブル席が3つだけ。
店の中央にはテーブルがありましたが、この日はインテリアとして使われていて、おひとり様でも落ち着いて食事ができると思います。女性の方がお一人で来られていました。もう1組は女性2人組。(上の写真は皆さんが到着前に写したもの)
厨房にはまだ30代と思える男性が一人で料理をされていました。料理人というより、TV局か I T関係のお仕事の方かな、と思える風貌でした。また、奥様と思いますが、サービス担当で、お2人で一所懸命にされている雰囲気が、食事をしている私の方にも伝わってきました。
最後にー
上の12枚の写真、「どこかで見たことがあるような代わり映えのしない料理だな」と感じられた方も多いと思います。(私の写真が下手なこともありますが)けれども、食べてみると全てが、「初めて味わう料理」なのです。
「どこで食べても、どこかで食べた味ばっかし」と外食がつまらなくなっておられる方、一度どうぞここを訪問してみてください。飛行機を使って。
これで、飽きがこない料理だったら最高、と思いました。
飽きるまで通ってみよう!
なので、主人にしっかり働いて貰わなくっちゃ!
では、また