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我が家にも受験シーズンがやってきた 英国ですけど 

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 今年も師走となりました。ブログや私の周囲でも受験のことが話題になっています。

  私にも3人の娘がいて、3人とも小学生(8歳〜)から、イギリスの学校に通っています。今年一番下の末娘の大学受験が始まりました。

 イギリスでは新学期は日本と違って9月からですが、受験は日本と同じ時期の12月から2月にかけて行われます。

 

 これから述べることは、現地イギリスからの詳しい情報ではありません。なぜなら、私たち夫婦は、イギリスに1度も住んだことがなく日本国内だけだから。

 また、私は教育の専門家でもないので、イギリスでの教育のメリットやデメリットを書く資格もありません。

 

 ですが、海外長期留学についての我が家の経験が、参考になる方がはおられるのでは、と思って記事にしてみることにしました。  

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 (上は3人が通った学校の校庭の写真です。幼稚園から高校まであります)

 

 数日前、「ママ、〇〇大学からオファーが来たよ!」と末娘がイギリスから嬉しそうにLINE電話をかけてきました。

 この末娘が受験した5校のうちの1校から「コンディショナルオファー(条件付きの入学許可)」が来たようですので、これで三女も、イギリスの大学に進学することになると思います。

 長女は昨年イギリスの大学院を卒業し、現在は東京に住み、外資系投資銀行で働いています。

 次女は、先日の「マスターズに挑戦」の記事にも書きましたが現在、大学院進学を目指している大学3年生です。

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 (上は次女が通っている大学です)


 この10年間、周りの友人たちからも、子供達のイギリス留学について、最も聞かれたことは、

「そんなに小さい頃から手放して寂しくないですか?」

です。

 

 「手放す?」

 

 実は、子供たちは高校までは、1年間に6回もロンドンと日本を往復していました。親子が離れている期間は長くても1ヶ月ちょっとなのです。

 イギリスでも、日本と同様に大学でも、1年に3回の長期お休みの期間があります。日本の春休み夏休み冬休みとほぼ同じ時期で、期間も同じか、やや長いようです。

 

 そのうえ、「ハーフターム(half term) 」という制度があり、日本の、夏休み春休み冬休みの、3回の長期お休みに加えて、この3学期それぞれの中間に、中間テストではなく、「中間のお休み」が10日前後あるのです。

 この「中間休み」にも子供たちを日本に帰国させましたので、1年間に子供達は6回日本とイギリスとを往復していたので、私たちは「手放した」と感じたことはありません。

 私たちにとって、子供をイギリスの学校に行かせるということは、長期の修学旅行に1年に何回も行かせている感覚といえばいいのでしょうか。

 だからからか、メリハリのついた親子の付き合いができたのでは、と思っています。 

 確かに小さい頃は、向こうに戻った2、3日の間はホームシックにかかった時期もありました。だから、日本に帰国している期間は、出来るだけ一緒に過ごしましたし、よくお話もしました。(中学生ごろよりホームシックもほとんどなくなったようです)

 

 またここ数年は、LINE電話で週末は必ず話をしていますので、遠くにいるという感覚は私も子供も無いようです。

 

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(上は長女の大学卒業式です。ロイヤルアルバートホールにて)

 

 この「中休み」があったおかげで、日本人というアイデンティティーを持ち続けられ、しかも日本語もなんとか普通に会話のできる日本人として成長したのではないかとも思っています。また、日本での旬の話題にもついて行けているようです。

 留学当初から、日本に帰国している時には英語の勉強はさせずに、手塚治虫を筆頭に日本語の漫画をたくさん読み聞かせましたし、また漫画以外の本としては、斎藤一人さんの本を読ませました。(斎藤一人さんの本は子供でも面白いようです。内容が身についているといいのですが。コーテーペンギンの絵本が一番おもしろかったと3人が言っています。)

 この「中休み」がなかったら、日本語をきちんと話せていたかも疑問です。私たちは、イギリスのこの「中休み」の制度がなかったら大学まで進学させずに帰国させていただろうと思います。

 

 では、しょっちゅう日本に帰ってきているので、バイリンガルとなったのかというと、英語は会話と読み書きはできるようになったと思います。(GCSEという英国全土の共通テストでもそれなりの成績が取れていたようなので)

 子供達が通った学校には、子供達3人のほかに日本人は1人しかおらず、英語だけの日々のようでした。

 ただ、会話はできても日本語の読み書きに3人とも難点があります。

 

 最後に、私たちがイギリスに長期留学させてよかったと思ったことは、子供達の進路について、親である私たちが悩んだことがないことです。学校や子供にお任せしておいてよかったのです。子供たちが卒業した学校は、子供の進路に合わせた授業も行われているようです。

 長女は、将来やりたいことがわからずに高校まで進みましたが、そつなく進学できるようなカリキュラムを組んでくれた模様です。

 次女は、勉強が大好きで、特に科学に興味を示していて、科学に専念できるカリキュラムを組んでくれたようです。おかげさまで、今は「ノーベル賞受賞者をそこらじゅうで見かける(と次女がいいます)」大学で勉強できています。

 先日電話をかけてきた三女は、勉強が大嫌いで、ファッションやおしゃれにしか興味を持たず、将来はデザイナーになりたいと言っていたからか、高校に進学した時には、デザインだけを勉強するカリキュラムになっていました。

 子供達が通った学校が特殊な学校とは聞いていませんが、とにかく、子供達のなりたい未来に合わせたカリキュラムを組めるようになっていたので、不登校などは少ないようです。

 

 三女には、まだ第一志望の大学からは連絡がきていません。この大学に行けるといいのですが。

 

では、また