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北海道の昆布が貴重品となる日 これからどうなる昆布漁

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昔、イワシは最も手ごろな価格で手に入る魚でした。
ところが今ではイワシは高級魚?ですよね。
利尻昆布や日高昆布など、有名な昆布がとれる北海道。
九州に住んでいた私は根室半島に引っ越してくる2年前まで、根室半島が昆布の名産地とは知りませんでした。
今回はこの道東で獲れる棹前昆布のお話です。

棹前昆布とは

棹前昆布は地元の人によると貝殻島(かいがらじま)周辺で獲れる昆布のことを棹前昆布(さおまえこんぶ)というのだそうです。

貝殻島の位置

f:id:hieastedge:20200604153408p:plain <出典:Yahooニュース 2016年9月26日 THE PAGE>
f:id:hieastedge:20200604161700j:plain 貝殻島は、天気がいいと納沙布岬から眺めることができます。
上の写真の水平線近くに写っているのですが、わかりますか?
明石大橋と同じ長さの橋をかけると貝殻島まで車で行ける距離なので近いですね。

昆布漁のことはニュースで取り上げられるほど有名なようです🔽

www.asahi.com

news.yahoo.co.jp

貝殻島はロシア領

毎年6月1日からの決められた期間でしか貝殻島周辺で昆布を獲る事はできません。 なぜなら貝殻島が今ではロシア領だから。

令和2年6月3日の根室新聞

f:id:hieastedge:20200604153818j:plain この新聞記事には貝殻島周辺でのロシア領で昆布を獲るために、ロシアに9000万円支払っていると書かれていました。(おそらく国が毎年払っている金額だと思いますが。)
そして今年は濃霧の中、出漁したものの生育が悪く1時間で切り上げたと書いてあります。
地元の漁師さんからは「例年にないことだ」とお聞きしました。
皆さん今年の昆布漁を大変心配されておられるようです。
この話を漁師さんから伺ったとき私は、ひょっとして棹前昆布もイワシのようになるのではないか、と思って今日のブログのタイトルにしました。

貝殻島の棹前昆布はブランド品

根室半島での昆布漁は貝殻島周辺だけでなく地元の方は根室沖の太平洋沿岸でも昆布漁を行っています。
(根室沖のことを地元の方は「前浜(まえはま)」と呼んでいます。)
なので貝殻島周辺での昆布の収穫量が少ないからといっても「前浜」で豊漁ならば良いのではないか、と考えました。
でも、貝殻島周辺の昆布の方が味が良くてブランド品なのだそうです。
その貝殻島周辺の昆布が少ないという事は漁師さんにとっては心配でしょうね。

昆布巻が絶品

こちらに住むようになってからは漁師さんに棹前昆布をよくいただきます。頑張って、「昆布巻き」に挑戦していますが、うまく作れません。
美味しく作ろうと思っても私にはなかなかできないのです。美味しく作るための料理方法が難しいのではないかと思ってます。br> 地元の方から時々時々料理された昆布巻もいただくのですが、これが私が作ったものと全く味が違い、とても美味しいのです!
(ちなみに、昆布は3年以上寝かせたのが磯臭さがなくなりおいしいそうです。)
今年こそは昆布巻きを是非うまく作りたいと思っているところです。
この昆布巻きは本当にご飯に合い、「ご飯がすすむ君」なのです。
ネットにも料理解説がありますよ。
recipe.rakuten.co.jp 昆布巻きを食卓のお供にすること、皆様にもお勧め!!
美味しくできるとこんなにおいしい昆布巻はないんじゃないかと思っています。
この昆布が貴重となってしまい、日常の食卓に乗らなくなるなるとすれば寂しいですね。
今年の豊漁を祈ってます。