数日前にイギリスの大学に留学中の娘からクリスマスカードが届きました。
「Dear Mum & Dad 」に夫が文句をつけます。「日本人なら、お父さんお母さんメリークリスマス、と書け」と言います。
つまり、「お父さん」を先に持ってこい、と言うのです。
英語が気に食わないと言うわけではないようです。
この娘は、8歳からイギリスで生活しているので、日本語の読み書きが少しと、日本の習慣が少し、抜けていることは確かです。
「なんだ、こいつは、日本人に手紙を送る時は、日本人に合わせた書き方をするべきだ。日本では、必ず、『お父様お母様、お元気ですか。私も元気です。』と書くはず。これを『お母様お父様、お元気ですか』とは書かない。」と怒っています。
「でも、これ英語で書いてるので、ヨーロッパの習慣に沿って、Dear Mum & Dad でいいと思うけど。あなたは、なんでも自分が偉くないと気にくわないので、私が先にくるのが嫌なだけよ。ヨーロッパでは、レディファーストなんだから。この書き方でいいのよ。」
悔しそうな顔をした夫が言います。
「お前な、レディファーストの本当の意味は、上手に女を弾除けにするためにおだてているだけだぞ。戦争映画などの突撃の時は、いつも部下の兵隊さんが先に行くだろう。」
(え!? レディファーストってそうなの?)
皆さん、信じないでください。珍しく私に言い負かされた夫が、悔しくて口からでまかせを言っているだけですから。
では、また
メリークリスマス!