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美空ひばりの直筆の手紙に驚く 道の駅「美幌峠」

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 日本を代表する名歌手、美空ひばり。

 私はこの偉大な歌手の全盛期のことは知りません。「川の流れのように」だけは知っていますが。

 幼少のころ、祖父母や父母が美空ひばりの唄のことについてなんやかやと話をしていたのを横で聞いていたのですが、内容などは覚えていません。覚えていることは「大人に人気のある歌手なのだなぁ」というくらい。

 その美空ひばりさんが、闘病生活に入った頃、福岡市に住んでいた私は、「済生会病院に美空ひばりが入院しているらしいよ」と友人からきいて、へえーと驚きました。 「日本を代表する人がなんで九州の病院に入院?」 済生会病院に名医がおられたのでしょうが、そう不思議に思ったのも覚えています。

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 先日、美幌峠を通っての1泊2日の 800km の旅に出ました。弟子屈町には、水を採りに月に1度は行くのですが(摩周の伏流水)、その先にある美幌峠は初めてなので少し興奮していました。

 幸い天気もよく、景色も遠くまで「ぐるっと」見渡せました。

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 美幌峠と美空ひばりがどう関係しているの? 

 私もここ美幌峠の道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」とへんてこりんな名前の「道の駅」で休憩するまで、美空ひばりの手紙がここに展示してあるとは知りませんでした。

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 駐車場もほぼ満車で、人がかなり多かった「道の駅」の1階でしたが、2階に上がると誰もいない大きな部屋がありました。

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 ここでは、地元の産業などの紹介パネルが展示してありました。

 部屋の隅に美空ひばりさんの直筆と思われる封書が展示されていました。それもただ手紙と封筒を入れた額が飾られているだけで、額には何の説明も書かれていませんでした。

 

 手紙を、読むのではなく、ボーと眺めていると、差出人名に「美空ひばり」と書いてあります。そこで、美空ひばりさんの手紙だとわかり、「えー、あの美空ひばりの手紙なの?」と驚き、最初から手紙文を読み直しました。

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   向寒の候 御変わりなく

   御過ごしの事と存じます

   この度は大好物をたくさん御送り頂き 

   大変有難う存じました 

   (以下省略)

 

 眺めていてとても綺麗な手紙だと感じました。 

 

 私は書道の素養が全くなく、また字が下手です。知人への手紙もできるなら書きたくない方で、ワープロが世に出た時は、ホッとした人間の一人です。

 このため、字そのものが上手なのか下手なのかについてのお話は、その道のプロにお任せします。

 便箋の絵柄と文字とのバランスが素晴らしいというのでしょうか、とても綺麗な手紙だと私は感じました。「この便箋にはどんなところにどんな文字を入れて」など必死で考えてしたためた手紙文とは思えません。

 「やはり一芸に秀でる人はその他のことも一般の人とは違うのだな」とため息が出ました。

 また、日本を代表する歌手の方が、この田舎の小さな町に対しての礼状を、ハガキでもなく、タイプで打ったものでもなく、直筆で丁寧に書いておられることにも驚きました。こういう人を大切に思うところも素晴らしいなぁ と遅まきながら、美空ひばりさんのファンになりました。

 

 この2階の部屋から出るときも、周囲には誰もいなかったので、自然と「あーあー、川のながれのようにー、おーだーやーかにーこの身をまかせていーたいー♬」と歌っていました。

 

  では、また

ja.wikipedia.org