きょうは、私が暗くなったお話です。
私はこのお人形を見たとき、昔の新幹線に似ているな、と思いました。
そのあと、タスキに書いてある「エリカ」という文字に目が止まりました。この名前、先日からインターネットでも話題になっているあの方、女優の「沢尻エリカ」さんと同じ「エリカ」です。
この「エリカちゃん」、沢尻エリカさんと同じくらい可愛いですね。
「エリカちゃん」は納沙布岬にある「北方館」にいました。
「北方館」とは、北方領土の歴史から現在に到るまでの資料などが展示されている資料館です。入り口が海に面している上に、建物が岬の灯台からは離れているので、せっかく納沙布岬を訪れても、この「北方館」に立ち寄らずに帰ってしまう方も多いのではと思います。
かくいう私も今まで、「何か建物があるなぁ、でも入り口がないみたいだし、どうも根室港にある海上保安庁の建物とも似ているし、おそらく観光とは関係のない行政機関の建物だろう」と考えていました。
初めて納沙布岬を訪れる観光客の方ならなおさら、目に止まらないのではないのでしょうか。オーロラタワーにばかりに目が行ってしまって。北方館近くにあるトイレ利用をされた方でもこの建物を見過ごすのでは?(ちなみに納沙布岬のトイレはいつも綺麗ですよ)
でも、中に入ってこの資料館を見学して出てきた時に、どうしてこの建物が灯台から遠く、しかも入り口を目立たないようにしているのかがわかりました。
見学し終わった後、私は暗くなりました。
納沙布岬という観光地に来られた方は、「光を観に」この最果ての地までわざわざやって来られたはずです。
でも、この資料館の中では、歴史の暗さに直面するというのか「光を観ること」はできません。少なくとも私はそうでした。
なので、この建物が、目立たずにお尻を向けて建ててあるのは、観光地を少しでも明るくしようという行政の方の配慮からだろうと、今は考えています。
ただ、北方四島に関心のある方は、ぜひここにお立ち寄りください。この「北方館」では、根室市街の西の外れにある「二ホロ」よりも、北方四島の歴史などを知ることができますよ。
また、北方四島に全く関心がなくても、ここの2階からもう一度望遠鏡を使って北方領土を見てみると、納沙布岬での思い出が増えること間違いなしです。この北方館では、それぞれの島々の名前と共に解説してあるので、より記憶に残る納沙布岬訪問となると思いますよ。
この記事を主人に見せました。読み終えるなり、
「お前なあ、内容はともかく、少しでも目立とうとして、タイトルをつけたのだろう。でもね、アクセスのことなんか気にせず、読んでくれる人の役に立って、しかも面白い記事を書くことに専念したら?」と。
北方館を出た時よりも、私は暗くなりました。
では、また